2015
10/22
15:23
銀の匙
Category : その他アニメ・マンガ・特撮
kindleのおすすめコーナーを見ていたら、荒川弘さん著「銀の匙」kindle版1~3巻が無料になっていました。
荒川さんについて知っていることは「鋼の錬金術師」の作者であることぐらいで、これまでその作品を見たことがありませんでした。アニメの方もハガレンの最終回だけしか観たことがありません。
ハガレンは言わずもがなですが、「銀の匙」も読んだ方が良いという意見をよく見かけるので、これは良い機会だと読むことにしました。タイトルからして料理ものなのかな?と思っていたら、畜産農業の話だったとは意外でした。
調べてみると荒川さん自身も主人公の八軒くん同様、農業高校に通われていたようで。それ以前にご実家が酪農と農業をされているのですね。なるほど、作品にやたらリアリティと説得力があるのは実体験からなのですね。
読んでいると食品関係の仕事をしている身としては色々と考えさせられますね。
丹精込めて育てても自然災害により一瞬でパァになったり、鳥インフルエンザにかかっている鶏が一羽でも見つかったら全て廃棄させられたり…。労力の割に得られる収入がわずかだし、肥料代や機械の維持費諸々で大抵赤字になってしまうので後継者も出てきません。さらには先日のTPP合意によって、畜産農業に従事されている方にとっては特により厳しい情勢になっていくことが予想されます。
私は第一次産業こそが日本を支えていると考えています。
天候や厳しい価格競争などに負けず、日本の食を支えるため汗をかきかき頑張ってくれている方々こそ報われる世の中になってほしい。やりがいや魅力を感じ、後に続く人がたくさん出てくるようになってほしい。駒場くん家が借金を返せず泣く泣く離農せざるを得なくなったところで強くそう思いました。
こんな風になってほしいなとただ願うだけではなく、自分の仕事を通じて少しでも変えて行けることはないか考えて行かないといけないなと感じました。私はまず育てる大変さを知らないとなぁ(^^;)